YZF-R1のレーシングチーム

YZF-R1で走るレーシングチームの片棒を担いでみる 31

いよいよ始まる今シーズンに備えて、マシンのメンテナンスを行います。

とは言っても、レーシングマシンは走る度に毎回基本的な整備と点検をしていますし、オイルやパッドなどの一般消耗品はシーズン中に交換しまくりです。
エンジンとかも8か月使ったぐらいでは、オーバーホールの必要はまったくありません。
特に当チームのマシンのような「基本、純正です。」というマシンはそもそも壊れませんので、たいしてやる事はありません。

お金が湯水のようにあるなら話は別ですが、プライベーターはお金の収支とレースに参加する楽しさとのバランスが取れていないと長く楽しめませんので、「不調や壊れていないなら交換しない、分解しない。」が、メンテナンスの基本です。

なので今回はシーズン中に交換時期がくると、若干作業がメンドクサイ中期的な消耗品を早めにするのみ。
後はライダーさんのタイムUPに合わせるために、少しセッティング変更レベルの改善をするのみです。

 エアクリーナーエレメント交換 
純正のママで一回も交換&清掃していないので、交換しときます。
ちなみに純正品だと清掃作業自体がNGなので、正に「何もしていない。」状態です。
せっかく変えるからヤマハワークスさんも本当に使っている、BMCレーシングエアフィルターに交換しました。
これはすごく良いフィルターですが、一般公道車にはつけない方が良いパーツですな。
取り付けると、たぶん中速トルクが無くなります。社外品追加の燃調コントローラーでは追いつきませんので、止めておきましょう。

 ブレーキパッド交換
単純に減ったから交換です。王道でド定番、Bremboのレース専用で走っています。
これは好みですが、イロイロ試した結果はやっぱりBremboです。でした。
(※小ネタ  会社名は「Brembo」です。ブランドロゴが「brembo」です。)

 ブレーキキャリパーのオーバーホール
さすがに公道とサーキットでは使用条件と頻度がケタ違いなので、1回/年はやりましょう。

 フロントフォークのオーバーホールを兼ねて、セッティング変更

 レバーガードの取付
今年からレギュレーションで、取付必須となりました。
邪魔、重くなるだけとは言ってはいけません。 安全のためですから。

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これぐらいです。  いいんです、これで十分。
上記の作業、部品代だけなら合計でも5万円掛かっていません。
なにせ当マシンはスパークプラグでさえ、交換しませんので・・・


 の各作業、じつは公道用作業方法とレース用実作業は、結構手順が違います。
それは目的が違うためで、どっちが良いとか悪いとかの差ではありません。

その辺りのお話は、機会があればUPします。

提供はPRO-TEC名古屋北 柴田でした。

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2月になり、ようやく2018年シーズンが始まりました。 というか始めます。

オートバイのレース界は、ほとんどのレースが毎年11月ごろには最終戦を迎えてシーズン終了となります。
各メーカーさん、12月になると「来年モデル発表&予約開始」となりますので、ライダーやチームは12月には「来年はどうする?」という話で、持ちきりとなります。

参戦クラスやマシン、参戦チーム体制を決めて、大事なお金の算段(自腹もスポンサー様分も)が決まるのが、だいたい1月中ですね。
かのヤマハワークス様も、チーム体制の
公式発表は毎年1月後半です。
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そして各レース、今シーズンスケジュールが正式に発表されるのが、1月後半~2月中になる事が多いんですわ。

で、ようやく当チームが参加する
「鈴鹿サンデーロードレース2018年」もスケジュールは発表されました。
そしてレース参加に必要な
「MFJライセンス2018年度」の申請も、2月より始まりましたよ。

という訳で、レース界は2月になると参戦準備が本格的に始まり、「シーズンが始まった感。」が出てきて、「始めます。」となるのです。

ここで「今年はピットクルーライセンスを取って、第1戦から参加や応援に行こう」という、稀有な方に注意点のお知らせです。

鈴鹿サンデーロードレースの第1戦は、3月25日開催です。
MFJライセンス2018年は、4月1日以降しか有効となりません。
第1戦にピットクルーとして参戦?したい方は、「2017&2018パッケージ申請」でライセンスを取得しておかないと、3月のレースには参加できません。

もちろん正式ピットクルーではなく、単純に応援に来ていただける方々はライセンス等は一切必要ありませんので、上記は関係ございません。
以前のブログにもUPしましたが、年間で数回は鈴鹿に応援、観戦に行こうというお考えの方は、駐車場代とかまで考えるとピットライセンスを取得しておいた方がお得ですよ。

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さてと・・・。マシンを2018年仕様にするために、メンテナンスを始めました。
ライダーさんの希望、難波さんからのアドバイス、改善&改良のための整備です。

次回からは、その辺りのお話を進めます。

提供はPRO-TEC名古屋北 柴田 典生でした。



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前回やっと終わった第4戦のお話、今回はいきなり第5戦(最終戦)の「NGKスパークプラグ杯」のお話です。
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この大会は2017年の最終戦であり、NGKさんという冠スポンサーがついているために鈴鹿サンデーレースの中では1番大きな大会です。
サンデーレースはその名のとおり、「週末に出たいときだけ出る。」という事ができる、良い意味で緩い大会でもありますので、「最終戦だけは出る!」というライダーも多数いて盛り上がります。

なのになぜかこの最終戦、サンデーレースの年間シリーズポイントには足されないという不思議なルールがあります。
つまり年間チャンピオンとか、ポイントランキングには反映されないレースなのです。
(昔からなんですが、理由を知りません。 調べたくなってきた。

レース期間中の基本的な流れは前回と同じです。車検やブリーフィングも、2回目なのでスムーズに終了です。
そのためにいきなりのレースの話に突入です。

以前のブログでお伝えしたとおり、松永選手は予選1位でした。
2位とは2秒の差があります・・・。 

あんまり褒めると本人が調子に乗るためにUPしたくなかったのですが、ロードレースは一応1/10、1/100秒を争う世界です。2秒差というのは尋常ではない大差という事になります。
こうなると2位以下のライダーの本音は、「さっさと一人で走って行ってちょうだい。 俺はがんばって2位を目指すわ。」となります。

実際、松永選手の2分15秒台の予選タイムは、全日本JSB1000クラスでも予選通過できるタイムです。
全日本JSBクラスはライダーのレベルはもちろん、マシンの改造範囲も大きく違う事実上、別クラスです。
だって全メーカーのワークスチームが出場する、日本のトップクラスですから・・・。

これぐらい差があると、松永選手は決勝もウキウキですわ。
スタートもフライングするぐらいなら、少々遅れてOK
レース中も転ばないように自分のペースで走っていれば、そんで良し
だからマシンもタイヤも余裕で温存

その通りの走りで見事に1位でゴールして終了です。 おめでとうございます。
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う~ん・・・。   書いてて面白くない。
ドラマが無い・・・。 書いてて、もっとこう・・・ 
盛り上がるようなパッションが無い。

当チーム新人、ゼッケン82番の話の方が面白いかなぁ。

提供はPRO-TEC名古屋北
柴田 典生でした。


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という訳で、前回の予告通りに決勝のお話に進みます。

動画を見ると撮影車の前には、当チームの松永選手が写っています。スタート後の第2コーナーぐらいで松永選手は3位です。
そのまま特に無理してペースを上げる事もなく3番目でゴールをし、結果2位入賞しました。

スタートを良く見直すと、1台ジャンプスタート(フライング)しているのが分かります。
このぐらいのフライングだと、結構われわれ観客からは分かりづらく、「アレ?ひょっとしたらフライング・・・」ってなぐらいですが、一緒にスタートしているライダー達には結構ハッキリ分かるモノです。
フライングした当のライダーも即、「やってもうた・・・ 。」と分かっているので、「どうせダメだし、今日は練習がてら目一杯走っておくか・・・。」ぐらいな感じです。

松永選手もソレを分かっているので無理はしません。
「デビュー戦という事もあるし、東コースで無理してもロクな事はない.今回は2位でOK。」という訳で、2位で無事完走&入賞&表彰台です。
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レースはゴールラインを通過してから、そのままペースダウンして1周します。
その後にそのままピットレーンに入るのですが、上位入賞(原則は6位まで)者は自分のピットには直接戻れません。指定された場所に止める事が決められています。
ここにバイクを止めるのは誇らしげでもありますが、この後に一仕事しなければいけない場所でもあります。
上位者にはレース後に再マシンチェックがあるのです。バイクを30分止め、指示があるまではメカニックもバイクを触ってはいけません。
指示された箇所(サンデーだと主にエアクリーナーボックス回り)を分解し、再チェックを受けます。

これは例の安全に係わる処理の再点検と、簡単に言うとインチキしていないかを調べるためです。
安全処理に関しては、最初の車検時に見ていない(見れない)部分を分解して確認です。インチキ部分点検は正直、ほとんど見ません。エアクリーナー回りは元々改造OKですし、交換改造不可のインジェクター一式を、ごっそりインチキする猛者もいませんし・・・。

「じゃぁインチキってどうやって調べるの?」
基本は他チームからの抗議があって、初めて詳細を調べられます。
同クラスで同マシンなのにストレートで異様に速いとか、他チームさんが「あのマシンはインチキ臭い。  」と思ったら、レース後30分以内に審査委員会に保証金(抗議内容によって1万円~)を積んで抗議します。
抗議をされたマシンは、抗議された部分を分解して点検を受けます。
点検後、インチキがあれば保証金は抗議者に返金されますし、入賞も取り消しです。
インチキが無ければ保証金は戻って来ませんし、当然そのまま入賞です。
ちなみに上記の再点検も含め、分解&組立は誰もやってくれませんので、自分達でやりましょう。

ただ保証金の問題もありますが、普段一緒にレースやってる知り合いを訴える訳ですから、大金が絡んだプロライダーのクラスでもない限り、よっぽどのインチキの確信がなければ普通は訴えません。
(その他、ここには書けない大人の事情も多々あるし。)

それに第一、皆さんプライドがあります。インチキしてでも勝ちたいようなヤツ、出てきません。出てきてはいけません。
だから基本的には性善説に則って、粛々と30分経過するのを待つのみです。

当チームもちろんインチキはしていませんので、何事なく無事終了&入賞確定です。
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レースのレギュレーションブック(競技規則書)は、
原則として「書いてある事しか、やっちゃダメ。」です。
「やってはいけないと書いていないから、やってみた。」というような、抜け道を探すような事をしてはいけません。
新しいチューニングをする時は、事前にMFJなどの関係機関に確認をしましょう。

ただ抜け道は通ってはいけませんが、目的(レースで勝つ!)までの遠回りや有料道路は多々ありますので、みんな1馬力、0.1秒のために創意工夫を凝らすのです。

大昔の某Hさん系チーム、名チューナーの名言。

「ミリとグラムが、秒を削る。」

今なら0.1単位かな?

提供は大嫌いな健康診断がやってくる、柴田 典生でした。

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今回は本題とソフト路線に戻ってレースのお話で行きましょう。
車検やブリーフィングも無事終わり、「後は走るだけ。」からです。

先ずは予選ですが、実はあまりネタがない。
各ライダーは、おおよその自分のベストタイムをすでに知っています。
無理して転んだら元も子もありませんので、いつも通り走って目標タイムを目指すだけ。
また30分の予選時間では、マシンの大きなセッティング変更もできませんし、当チームの松永選手の普段のタイムからすると、始まってしまえば「ほどほどに頑張るのみ」です。
まぁ実際サンデーレースのこのクラスだと、よっぽどの事がない限り予選落ちはありませんし・・・。

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さっさと決勝レースのお話なんですが、この第4戦はご存じのとおり、松永選手が2位に入ったレースです。
以前にも紹介いたしましたが、たまたま3位の方がユーチューブにてUPしていただいておりますので、レース運びの解説はいたしません。

https://www.youtube.com/watch?v=dldBoopuhmo

せっかくだからこの動画、ちょっと違う見方をしてみましょう。

しっかりメーターが写っていますので、そこに注目してみます。
先ずはスタートですが、撮影者の方はYZF-R1でローンチコントロールを使用しています。
このシステム、R1に限らず他メーカーさんも純正採用されていますが、実戦ではあまり使うライダーさんはいません。やはり松永選手も使っていません。
理由は一つ、「手でクラッチミートした方が、速くスタートできるから。」です。
純正システムだと実際には、加速が遅いか or 前輪が浮きすぎてしまうか、どっちかになる事がほとんどです。
グっとレベルの高いシステムだと使った方が速いのでしょうが、純正レベルだとあまり使えないのです。

次に走行中はこの東コース、ストレート以外ほとんど3速しか使いません。前走者を抜くポイントもあまり無いコースです。
走っているライダーは必死ですが、外から見ている限りは今イチ凄さが伝わらないコースなのは残念無念。

ただタコメーターを見ると非常に勉強になりますよ。サンデーで3位に入れるライダーの、ブレーキングやアクセルONのタイミングがバッチリ分かります。
特にS字のライン取りには注目してください。コーナーのどの時点でアクセルを閉じ、いつバイクの向きが変わりアクセルを開けているのかが分かりやすいです。

この動画のマシンのメインストレート、よく見るとコントロールラインの結構手前で6速に入っています。前走の松永選手は、まだ5速で引っ張っている時点で6速に入れています。
そのためストレートエンド手前で伸びきってしまい、松永選手に近づけません。
ライダーさんの腕は十分速いのに、ちょっと勿体ない感じ・・・。

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皆さんはMotoGPや8耐のオンボードカメラは見る機会はあるとは思いますが、彼らワークスライダーの走りは余りにもレベルが高すぎて、参考にするのには無理があります。

この3位のライダーの方ぐらい、「普通の人達の中では速い人。」の映像だと、理解しやすく参考になります。

次回は決勝レース後のお話かな・・・?

1月末までに時系列が追い付かないと、今年の話がUPできない
ちょっと急ぎます。

提供はPRO-TEC名古屋北 柴田 典生でした。

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