PRO-TEC名古屋北での事。

YZF-R1で走るレーシングチームの片棒を担いでみる ⑭

またもや汗と涙感動の組立編の続きです。

商売につながらない? 
つまらない話は今回でお終いの予定ですので、お付き合いください。


レーシングマシンにとって一番大事なブレーキ系です
ブレーキの話は長い、専門的な部分を削っても、とっても長くなります。
興味のない人は、本当にパスした方が良いと思います。


レーサーにとってブレーキは、止まるために付いているのではなく、
車速と荷重をコントロールし曲がり、ライバルの前に出るために付いています。
そして1番大事な事は「安全に完走し、ゴールラインを通る。」です。

YZF 008

















これを目標とすると、パーツ選択や組み方は公道用と大きく変わります。

 ABSは全て外します。純正で「スポーツ走行に適したABS」と書いてあっても、
   実際のレースでは役に立ちません。逆に危険なぐらいです。
      ABSを外すために、ブレーキホースは全交換します。普通のステンメッシュで十分です。
  ホースの 取り回しはレギュレーションで指定がありますので、それを守ります。
   かっこいい取り回しを工夫し過ぎると、レギュレーション違反となります。    

 レース向きブレーキパッドは、初期制動力を求めません。(握るとガツンと効くのは要らない。)
      高中速域での、コントロール性が重要です。
   また温度依然性があります。(冷えていると効かない。)
   各メーカーさんで、「レース用」とされているパッドを公道で使うと、
   赤信号で止まるとき、びっくりするぐらい効かないのは上記2点の理由です。
   レースパッドはコントロール性の要なので、ライダーの好みで選ぶべきですな。
   高級ブランドやメーカーさんへのコダワリは、捨てきりましょう。 いろいろ使ってみてください。

 ブレーキディスクは、厚みを増やします。(R1純正は5mm → 6mmに分厚くします。)
   厚くする事によって、キャリパーピストンの出が少なくすみ、タッチが向上します。
   また質量が増えるため、保温?能力も上がりますし、熱くなり過ぎも抑えられます。
   その効果は長時間のハードブレーキングを重ねたとき、はっきりと体感できるんです。
   厚くすると重量は増えますが、上記メリットの方が上回ります。
   材質は、「鋳鉄が・・・。」と言われますが、今時は鋳鉄のローターはありません。
   ステンレスをメインとした合金ですが、材質等は企業秘密なので、詳しい事は不明です。
   一昔前の鋳鉄ローターより、全ての性能が上なのは言うまでもありません。

 レーサーはリアブレーキをほぼ使いません。99%フロントブレーキだけです。
   ABSを外してある以上、純正R1のようにマシンコントロールを前後のブレーキが
   勝手にしてくれる分けでもないので、リヤブレーキは完全に不要です。
   ただリヤブレーキは、レギュレーションで必須だから付けてあるだけです。
   レーサーの走行中の写真でコーナーに入るとき、リヤタイヤが宙に浮いている写真を
   見た事がある人も多いでしょう。アレです。アレでリアブレーキを使っている訳がない。
   まぁピットレーン走行やスタート待ち時に、「あると便利。」ってぐらいかな?

 問題はフロントブレーキマスターシリンダーですね。
   レーサーは完全にエア抜きをし、一度の転倒なく走っていてもブレーキにエアが咬みます。
   ディスクとパッドの熱問題もあり、ブレーキタッチは1周目と15周目でタッチがはっきり悪くなります。
   社外品で、「ブレーキリモートワイヤー」なるパーツが存在するのは、このタメです。
   走りながら変わっていくタッチを、レーサーはストレートを走りながら調整するのです。
  
   当チームは上の問題を減らすために、古いモデルのYZF-R1用を使用しました。
   著名なブンボさんのは使いません。
   純正よりタッチが柔らかく、コントロール性はブレンボさんに軍配が上がります。
   ただ柔らかい分、エアが咬みやすいんですわ。
   そして咬んだ後、リモートワイヤーで調整できないほどに、タッチが変化してしまうんです。
   そうなると勝負所でブレーキング勝負ができないのと、安全に完走さえ危ういんです。
   全メーカー全種類のマスターを試せない、マスターをオリジナルカスタムできない、
   我々のようなプライベーターは、純正の安定感と信頼性を選んだ方が良いと思いました。

  ブレーキキャリパー本体は純正です。
   今のR1純正キャリパーで、キャリパー本体の性能に不満がでてくるのは、
   鈴鹿フルコースで、2分10秒が切れるようなライダーだけです。 
     雲の上の存在過ぎて、私には良く分からん世界です。
YZF 010


 
















      当チームの松永選手はブレーキングを得意としています。
   実際に前回のレースで2位入賞している以上、ヘタクソではないでしょう。

   実戦においては前のマシンを抜くときに、コーナーリングスピードUPより、
   コーナー入口で、とりあえず相手のインにマシンのノーズを入れる事ができるのは、
      非常に有効です。
   また鈴鹿だと、ブレーキングが上手い = シケインと1コーナーに強い
   という風になりがちですから、実戦には1番大事な部分と言えるかもしれません。

   実際のブレーキングは、タイヤやフロントフォークのセッティングも重要になりますが、
   ブレーキ系は他のパーツと違い、一般市販されているパーツの組み合わせ次第で、
   メーカーワークスマシンに近づける数少ない部分です。(金は掛かるけどね。)



ふぅ・・・。 これで一通りの構成パーツのお話は終了かな?
 後はひたすら組立ます。

今までのパーツも、「レーサーならではの組み方。」がありますが、
文面で表現するのは至難の業なので、そこは私がギブアップします。

次回は「カタチにはなりました。が、しかし オーマイガー」編に突入します。

提供はPRO-TEC名古屋北 柴田 典生 でした。



  
  
  
  

RIDE ON DIRT in SRAM PARK SETO開催です。

 走ってみよう 土の上

RIDE ON DIRT in SRAM PARK SETO 開催です。

11月26日の日曜日、愛知県瀬戸市のSRAM PARK SETOにて、
ヤマハ主催のオフロードレッスン&試乗会が開催されます。

土の上が初めての方向けのオフロードレッスンから、
経験者向けの基本レッスン、興味はあるけどとりあえず
試乗だけでもしたい方まで、全部まとめてOKです。

レッスンや試乗用のレンタルバイクもありますよ(有料)
OFF




































① 初めてのオフロードレッスン 定員10名
② オフロードレッスン     定員30名
③ 体験試乗          定員 8名

各コースそれぞれ定員があり、全て有料です。
事前のお申込みが必須となりますので、お早目にどうぞ。

詳細は ↓ にてどうぞ。

「ヤマハ発動機ホームページ」
    ↓
「イベント」
        ↓
「RIDE ON DIRT] 
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/event/rideondirt/

お問い合わせやお申込みは当店店頭へどうぞ。

PRO-TEC名古屋北 

XSR700が、早くも見れる!

 開催します。 

天気予報はすぐれませんが、開催します。
状況により、当日現地にて試乗ができない場合もございます。
ご了承の上にてご来場ください。

 10月13日 午後3時更新です。


今週末の10月14日 土曜日に「2017 ヤマハMTシリーズ試乗会」が、

名古屋市日光川公園「サンビーチ日光川 駐車場」にて開催されます


MT






























この会場で、急遽話題の
XSR700 が展示される事になりました

MTシリーズが全部乗れて、原付2種も全部乗れて、
さらにXSR700も見れるとなれば、行くしかないっすね

 たぶん「見るだけ。」です。跨る事はできない予定・・・。


雨天だと試乗会だけではなく、XSR700の展示も中止となります。
中止その他のお知らせは、ヤマハのフェイスブックでUPされます。
https://ja-jp.facebook.com/yms.JP/

お問い合わせ先は店舗ではなく、「ヤマハ中部」となっていますが、
PRO-TEC名古屋北でも、例によって「だいたい合ってる。」なら、
お答えできますので、是非お問い合わせください。











YZF-R1で走るレーシングチームの片棒を担いでみる ⑬

汗と涙感動の組立編の続きです。

例によって、あまり一般的なパーツのお話ではありません


チェーンとスプロケット周りのお話です。 
(おもいっきり一般的なお話ですな・・・。

YZF-R1の純正チェーンサイズは525、Oリング入りのシールチェーンです。
コイツを520サイズに落とし、シールの入っていないレース用チェーン変えます。

これはフリクション(摩擦抵抗)を減らし、バネ下の軽量化に貢献してくれます。
純正チェーンと比べると、手に持った瞬間に分かるほど軽く、
クネクネで柔らかく動き、各コマ連結抵抗がとても少ないです。
このチェーン交換だけで、後輪出力で1%以上 上がります。

フロントスプロケットは、チェーンサイズ変更に合わて変えるだけ。
材質はスチール(鉄)のままです。

リアスプロケットもチェーンサイズ変更を主な目的として、交換します。
材質はいわゆるアルミの固いヤツ、ジュラルミンってヤツですな。

歯数(丁数)はマシンセッティングの一つですので、コロコロ変えるものですから紹介しません。
ただレーサーは加速重視方向に振りますね。いわゆる「ギア比をショート」ってヤツです。
トラクションコントロールのおかげで、かなり大胆に変えても滑りにくくなりました。

残りはレギュレーションで装着が義務付されている、
チェーン&スプロケのガードを取り付けて、とりあえず終了です。
(転倒時などに、ライダーの手足を巻き込まないように付けるパーツです。)
YZF 002


















ちなみにスプロケットは、やみくもに軽量化を狙ってはいけないパーツの代表です。

200馬力OVER スリックタイヤのグリップ力 激しい加減速の繰り返し
ヘタに軽量化されたスプロケットを使うと、パワーがかかった時には、
歯が瞬間で吹っ飛んでただの丸い円盤になったり、ねじ曲がったりします。(本当
なので純正と比べても同サイズ同士なら、あまり軽くはできません。しちゃです。

耐久レース用やMotoGPクラスのハイパワーバイクは、
スプロケットに、軽量化のための穴がないバイクも珍しくありません。
穴を開けると、強度が落ちるからです。
YZF 015

















ここからが、あまり一般のブログにはUPされない話です。

1サイズのチェーンサイズダウンは、チェーンの寿命が少々短くなるだけですので、
マネして公道用バイクでもOKです。(ただしシール入りにしておきましょう

ただチェーンの調整、張り具合が公道用と大きく違います。
レーサーはダラダラです。遊び莫大です。一見、危険なぐらい緩んでいます・・。

一番大きな理由は、フリクションの低減です。
(張れば張るほど、それだけ各コマのフリクションが増えます。)

もう一つ、レーサーにとってはホイールベースのセッティングという意味でも
チェーンの調整(コマを増やしたり減らしたり)をします。 
前後アクスルシャフト基準で、ホイールベースが7cmも変更できますので、
コーナリング時には大きく影響します。

ただ公道用でレーサーのような調整値にすると、ジャラジャラと音がひどいです。
また走る度に、毎回調整が必要となります。

なにより段差やギャップを超えた時、はずみでチェーンが外れて絡まり、
後ろホイールがロックして非常に危険ですから、これは絶対にマネをしてはいけません。
(レーサーは異音とかは気にしませんし、サーキットには段差がありません。)

公道用のチェーン調整値は、走行騒音の低減と万が一にでもチェーンが外れない様に
考えられて指定されています。

「外れて絡まってRホイールロックするより、張り過ぎて切れ、駆動力が無くなる方が転倒しない。」

メーカーは速く走ることより、万が一の時に安全に止まれることを優先しています。.


距離が伸び、片伸びやグリスが切れると、異音が発生してきます。
チェーンの異音を消すために緩めに調整する事は、非常に危険です。
少々の異音は気にせず、キチンと指定値に調整してください。
それでも「どうしても異音が気になる。」 = 「寿命。」です。 交換してください。


という訳で、知っているようで意外に知られていないお話でした。

しかしこんな話、興味ある人はとっても少ない気がしてきた・・・。
完全に自己満足ブログなっている。
次回はちょっと違う話題にしよう。

うちの社長も「いい加減、少しは商売になる話を書けよ。」と言っていますし・・・。

提供はPRO-TEC名古屋気北 柴田 典生 でした。

YAMAHA グリップウォーマーの新型が発売されました

だんだんと朝晩の気温が下がってきました。 
冬の準備に入りましょう。

ヤマハから、新型のグリップウォーマー発売です。
http://www.ysgear.co.jp/Products/List/index/class2/11000/series/1002
Q5KYSK063Y45_03_01_x7m














Q5KYSK063Y45_01_02_yIM


























Q5KYSK063Y45_01_02_8n0


























Q5KYSK063Y45_01_02_ao2


























Q5KYSK063Y45_01_02_0LW

























当店に在庫ありますので、是非ご予約ください。

毎年グリップヒーターは、本格的に寒い季節になると、
メーカーの在庫がなくなってしまいます。お早目にどうぞ。

詳しくはワイズギアHP、又は店舗へお問い合わせください。
http://www.ysgear.co.jp/Products/List/index/class2/11000/series/1002




う~ん・・・。

非常に基本に忠実、正規ディーラーらしいブログ内容ですね。


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