リチウムイオンバッテリーの安全性に関しては何となく納得した方、次の問題は安全性の次にくるべき「信頼性」ですね。

分かりやすくいうと「すぐにダメになるんじゃねぇの?」という不安です。


「ダメになる。」とは、具体的にはどのような事をさすのか?

先ずは最初「長寿命って、宣伝文句にあるほど長く使えるの?」っていうトコロですが、結論でいうと「正しく使用していれば、宣伝文句に相応しいレベルでモツ。」ものが ほとんど※ です。

この「正しく使う。」という点の代表は初期充電方法ですね。
リチウムイオンバッテリーの中には専用充電器が必要なモノもありますし、専用じゃなくても使用アンペアや充電時間が細かく指定されているモノがほとんどです。

いや本当はリチウムイオンバッテリーじゃなくても、正しい充電方法で充電しなければならないのですが・・・特に最初は・・・

太古より、バッテリーは取扱説明書を読まずにいきなり使用開始する事が、人類の習性となっております。
普通の鉛バッテリーでも、取説に書いてある低電流で10時間、本体の温度管理しながら充電する人類は希少種ですね。

大抵は買ってきて、「とりあえず即取り付けて、後は走ってりゃなんとかなる。」というバイオレンス気味な方が大半です。

それじゃダメなのよ・・・。
それでダメなのは、このバッテリーじゃなくてアンタなのよ・・・
昔ながらのバッテリーほど、人類に対しての懐が深くなくて「文明的な知識とルール厳守」が求められるのです。

なので「正しく使えば、とっても長くモツ。」と私は言い切ります。

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次にくる信頼性は、「冬でも大丈夫?」ですな。

「寒さに弱い。」とかいわれておりますが、事実といえば事実です。
しかし愛知県の平野部、真冬でもほとんどマイナス気温にならないトコロにお住まいの方にとっては大した問題ではございません。この場合の「寒さ」とは下呂とか高山のレベルを指していて、元々「冬はバイクに乗ることはない。」という地域にやってくる「冬」ですから。

ただね、名古屋でも実際は朝に一桁の気温になってくると、セルの回りが悪いのは確かなんです。
けれどもこのバッテリーの面白いトコロは、「バッテリーの暖気運転しないと本当の性能が発揮できない。」トコロです。

どういう事かというと、寒い朝イチでメインスイッチ入れて、即セル回すと性能の60%ぐらいしか出ません。いわゆる「セルの回りが悪い。」という状態です。

これをメインスイッチ入れてから、セルを回す前にウインカー点けたりパッシングしたり、要はバッテリーの電気を使って「バッテリーの暖気運転」をしてからセルを回すと、100%の性能が発揮できる構造なのですよ。


「なんで?」と聞かれると、とっても長い説明が必要になりますので、ここではパス。
「そーゆー仕様です。」という、どこぞのエンジニアさんの常套文句でお終いにします。

という訳で、「冬に弱いのは事実だが、実際の使用にはほとんど差し支えない。」という結論にしたいと思います。
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↑ 団旗ね、だんき。




まだまだ続くでぇ
能書きタレの白髪ジジィの名は伊達じゃねぇっす。

※ の部分の能書きは、次回に持ち越しです。




YSP名古屋
柴田 典生