鈴鹿8耐の公式ページに暫定エントリーリストが公開されました。

今年、結局は47チームのエントリーとなりました。

前回の2019年はエントリーが70台ぐらいあったので、大きく減ってしまったコトは残念です。
コロナ前から大きく減った理由は世の中と同じ、スポンサー様の撤退であったり、チーム活動に制限がある期間が長すぎて、チームが機能しなくなってしまったり理由は様々です。

まぁ耐久に関してはエントリー数と予選通過台数はあまり関係ありませんし、走っているライダーはコースが空いていて走りやすいなど、良いコトもあります。


7月に入るとプライベーターチームは、今後のスケジュールを組み立てます。

8耐公式の合同テストが7月5.6日にあり、ここでは目一杯走るコトができます。
公式テストの利点はタイヤメーカーさんやメーカーのファクトリー系チームが全部揃うので、セットアップや耐久用マシン作り、または走り方など様々なアドバイスがいただけるコトが初参戦のプライベーターチームにとって助かります。
全日本参戦チームやEWCチームからの直接アドバイスは、金言だらけで興味深々です。

公式テストの日、プライベーターチームが何をやるかというと「ロングランテスト」ですね。
普段のスポーツ走行やサンデーレースでは走れない周回数を走り、燃費計測や水温油温チェックをします。
タイヤの減り方も周回数に沿って均等にグリップが減る訳ではありませんので、ある地点を超えると一気にグリップがなくなる地点などを確認をするのです。

ロングランだからこそ分かるデータを集めるコトが、テストの目的です。

money_kinketsu_man























スケジュールが詰まり、残りのテスト走行回数が分かり、8耐ウィークと呼ばれる決勝日までの具体的なマシンやチーム体制作りが整ってくると、必ず出てくる問題が・・・


予算オーバーで金が足りん! 


私、昔から何度か耐久レースチームに関わったことがありますが、必ずこのぐらいの時期でこの問題が見えてきます。
というか、今までは見て見ぬふりをしたのが、直視せざるを得ない状況になるだけですが・・・

6月ぐらいまではチームもライダーもノリノリで、「イケるイケる、とりあえずエントリー!」と盛り上がるのですが、7月からは現実の請求書とニラメッコです。

だってタイヤ代だけでも、トータル100万ぐらい掛かるのよ。


けれども愛知県のチームはまだまだ低予算でイケる方です。
だって、鈴鹿は日帰りできるのですからね。

他のチームはチームスタッフ入れて10名前後が、テスト期間も含めると10泊ほどホテル代が掛かります。
レース関係者は昔から「今時流行りの車中泊」が常識ですが、オッサンになるとキツイのよ。
この季節に昼間ピットで働いて、夜ハイエースでの連泊は苦行です。

海外組や一流処は名古屋市内のお高めホテルで宿泊ですが、プライベーターチームはビジネスホテルが精一杯。
それでも10人×10泊は安くはないし・・・


遠方の方、ご苦労様です






YSP名古屋北
柴田 典生