いきなり「ミラーが付いた。」では、なんのことか分かりませんね。

知っている人は知っているのですが、当店2F入口には美しいRZ250の初期型が展示されております。

そのバイクにはバックミラーがついていませんでしたが、本日ついにミラーが取付られました。

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なぜこんなコトがニュースになるかというと、ここまでのオーナーさんの苦労を知る必要がありますね。

元々ついていた純正ミラーは40年近く経過していたので、当然黒メッキは浮き剥がれ、鏡面も劣化が進んでいました。

ヤフオクなどで美品を求めて中古品を何点も購入しましたが、程度の差こそあれ美品といえども黒メッキの劣化は避けられないモノばかり。

当時の純正部品を再生したり模倣品も世の中にはたくさんありますが、どれも「黒い塗装仕上げ」であり、本来の黒メッキ仕上げではありません。


ここで決断、「自分で作ることにした。」


単なる黒メッキ仕上げだと、当時の純正状態に程遠い「やたらと黒く光ったミラー」となってしまいます。

そのために黒メッキで仕上げた後にクリアーを掛けて再度磨き、落ち着いた純正黒メッキとしました。

鏡面部は緑青(ろくしょう)が発生しており、磨いてなんとかなるモノではありませんでしたので、多数入手した中古品から美品の鏡面だけを移します。

この時代の鏡面は本体にカシメてあるので、外すときも注意が必要ですが、ハメるときに雑に扱うと、せっかく新しくかけた黒メッキにシワが寄ります。

そこまでして、「ミラーが付いた!」となったのです。

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このRZはオーナー様の許可を受け、当店店頭に展示をさせていただいております。
多くの作業や工夫をご自身がされており、この素晴らしい状態を保っておりますが、本当の素晴らしさは外観ではありません。



ナントこの方は38年間、このバイクを維持しておられます。
学生時代に中古で譲り受け、ずっと維持しているのです。
もちろん不動期間もあり、外観が劣化した時代もありました。

しかし今現在、オーナー様の一番の自慢は「いつでも走り出せる。」なんですよ。


あっぱれ!









※ ちなみオーナー様は、新品未使用の純正ミラーもお持ちです。ただそれは転倒等のリスクを考えると使えないから、今回の「自分で作る。」となりました。



YSP名古屋北
柴田 典生