前回のつづきで「予選通過ライン」についてのお話です。

予選当日は「HRCが2分5秒台!」「Kawasakiは6秒前半だ!」と盛り上がりますが、我々には縁の遠い話です。


基本ルールとしては決勝フルグリッド65台ですので、予選通過は65位までとなります。

ただし日本から8耐にエントリーするには、事前に予備予選的な結果を残していないとエントリーそのもができませんので、日本からのソレをクリアしてエントリーするのは45チーム前後となります。
そしてプラスで予備予選的とは無関係な「主催者推薦枠」となる、忖度を絵に描いたような制度がありますので、日本からのエントリーはトータル50チーム前後になる事が多いです。

そこに本家本元EWCチーム(海外組)が15チームぐらい追加となり、結局合計65チーム前後がエントリーして走り、その中での順位を競うことが実際の予選です。
まぁ事前に合計65ぐらいになるように調整が入るという意味ですが、スムーズに安全に、そして魅力的なイベントにするためには必要な調整です。


予選順位タイムの決定方法ですが、各チーム3人が全員走って、チーム内上位2名のタイムの平均タイムが基準となります。
上位2人の平均タイムは1位の平均タイムから大きく離れず(+10秒前後)、ほどほどのタイムを出せば予選通過です。
※  遅すぎるチームは、周りが危険になるのでダメです。

ポイントは3人全員が走らなければいけないところで、たとえ3人目がとんでもなく遅くても、必ず1周は走らなければいけません。

エントリーができている時点でとんでもなく遅いチームは除外されていますので、転倒やマシントラブルなどで誰かが1周もできない場合を除き、普通に走れば「予選落ち。」する事はあまりありません。

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これはユセンです。 



「ほどほどのタイム」とは? 

今年は2分16秒前半が予想されております。


当チームの松永選手は12~13秒台、荒川選手と久野選手も15秒台が出せるので、平均の「ほどほどのタイム」はクリアできそうです。

これが雨が降ったりマシントラブルが出たりすると、チームは大騒ぎとなります。
そして1番迷惑なのは1番手(ポールポジション)のチームがとんでもなく速いタイムを出すことです。トップが速いとほどほどの足切りラインが上がるので、下位チームは震え上がります。

だって・・・「どこぞのファクトリーチームが1秒縮めたから、我々も1秒縮ておくか。」なんて事は無理ですから・・・。

ジョナサンさん、渡辺さん、勘弁してね♥




そんな訳で、普通に走れば予選は何とかなりそうです。
耐久初参戦での初決勝なら、予選順位は45位だろう60位だろうが、あまり関係ありません。
いっそ第一コーナーの混乱に巻き込まれない65位でも、悪くはないのですよ、耐久は。

大事なことは8時間後にコース上にいて、ゴールラインを超えることですから。


YSP名古屋北
柴田 典生