さてと・・・
柴田の個人的な暖機運転方法と思いをお話しましょう。

正解かどうかは知りません。
単なる趣味の暖気運転の屁理屈ですので、ツッコミ禁止です。

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前提としては7日ぶりに乗ろうとしている4サイクルエンジンのバイク、一般的なインジェクション&水冷エンジンであり、もちろんフルノーマル車の公道用です。
そして外気温は8°で屋外保管中、ちょっとだけのプチツーリングにでも行くつもりでエンジンをスタートしようとしている時のお話です。


先ずはメインスイッチを入れて・・・

キーのイモビライザーがICチップ情報を認識し、盗難抑止機構が解除されます。
そしてメーターに電源行き、照明が点灯します。
各警告灯が一旦点灯して消えるべき灯は消え、残る灯が残れば、「ECUが正常に立ち上がり、各センサーやリレーもECUに認識された。」という事になります。

そして燃料ポンプの作動音が、「コクコクコク・・」としてから止まるまで待ちましょう。
これでインジェクションノズルまで燃料の圧力が均等にかかり、正常に燃料噴射ができる準備が整ったことになります。

ここまで約5秒、あっという間ですが目覚めるには大切な時間です。



そしてスターターボタンを押し、エンジンを掛けます。

インジェクションノズルからガソリンが噴射され、プラグに火が飛びます。
このとき、アクセルは全く触りません。全閉の状態です。
正常なインジェクション車であれば、これでスタートできるハズ。

エンジンが掛かり、少しだけ高めのアイドリングが始まりました。
一週間不動だったためにクランクケース下部に降りたエンジンオイルを、オイルポンプが吸い上げます。
(※1)
しかしオイル温度は外気温とほぼ同じのため、固くてスムーズには流れません。

固いオイルをポンプが吸い上げて、クランクシャフトの軸受けまで運びます。
暖機後ならピストン裏やシリンダー壁に柔らかいオイルを吹き掛けてくれますが、最初はまだまだ無理ですね。
そしてやっとこの思いでシリンダーヘッドまで運び、カムシャフトやロッカーアームなどをオイルで浸す事が出来ました。
シリンダーヘッドが満たされてオイルがこぼれ落ち、クランクケース下部に戻ってきて、ようやくオイルが一周した事になるので、オイルライン(通路)にオイルが満たされ安心して回転数を上げる準備ができました。

ここまでスタート後、約1分ぐらいの時間です。


水温計は「LOW」を表示しているママで正確な水温度は不明ですが、愛知県平野部でクーラントが凍結するような気温になることはありませんので放っておきましょう。
(※2)


しかし、まだまだ跨って出発はできません。


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※1) 一週間どころか数か月エンジンを掛けなくても、オイルが乾いてドライスタートになる事はありませんのでご安心ください。

※2) 2年に一度、定期的に交換された正しい濃度のクーラントに限ります。






自分でも思ったより長文になるわ・・・(;^_^A

続きは次回に持ち越します。



YSP名古屋北
柴田