時は5月26日の土曜日、朝9時です。
ここから「松永劇場」の第三章の始まりです。

今回は緊張の連続ですので、癒し用に当チーム自慢の女性応援団をUPしておきます。
実は当チーム、群を抜いて美人の応援が多いんです。 
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松永さんより、出勤途中の柴田へ電話が入ります。
「昨日修理してもらったハズだが、直っていない

この日は朝イチから練習走行、そのあとは午後4時から公式予選のスケジュール。
その朝イチの1周目で、ギアが入りません・・・。

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松 「まったく症状が変わっていない。 」
柴 「 ・・・  」
松 「原因は何だと思う?」
柴 「ギア、ミッション本体だと思います。」
松 「どうすりゃイイ?」
柴 「 ・・・  」
松 「諦めるしかないのか?」
柴 「とりあえずマシン変更、再車検のリミット時間の確認を。」
松 「絶対に諦めたくない。
柴 「店でスタッフと、作戦考えます。」

前日の修理、直っていませんでした・・・ 
実際に走り、ギアに負荷がかかるとシフトチェンジできません。

鈴鹿で松永さん達、豊山の店で当スタッフ大至急の作戦会議です。
当店スタッフは土曜日のために一般整備のご予約を多数いただいており、それを無視して鈴鹿に行くわけにはいきません。
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作戦会議の結果は「店にある林さん号を組み上げ、マシン変更手続きの上で再車検を受ける。」に決定です。
部品在庫状況、午後の予選走るためのタイムリミットを考えると、それしか手がありません 

 我々はお店においてある林さんのマシンの、昨日分解したクラッチ回りを組み上げます。
 新品部品やガスケットはないので、当店の試乗車を分解して部品をかき集めて組み上げます。
 その間、林さんが鈴鹿からハイエースを走らせて店へ向かっています。
 店で組み上がったマシンを鈴鹿へ再度、林さんが運びます。
 松永さんの本番車と、前後サスやブレーキ一式、エアクリーナーやその他諸々が違う仕様なので、全ての部品を現地にいる人達で移し、入替えます。
 組み上げたマシンを再車検受けて、合格
 その他は当然、予選に向けてタイヤ交換などの一般整備が山盛りです。

で、間に合ったんですわ。  間に合わせてくれたんですわ。

土曜日に応援に来てくださった方々、手伝ってくれた他チームの方々、全員のおかげです。
いわゆる「プロの整備士」が、ほぼいない中で、よくぞ組み上げてくれました。

ありがとうございます。 皆さん、本当にありがとうございました。
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そして組み上がったマシン・・・

中古部品のみで、突貫で組み上げたエンジンを積み、
現場の人達が、寄ってたかって脚回りを組み上げ、
元々一度も乗ったことのない林さんのマシンに跨り、
練習走行時間はとっくに終わっているので、テスト走行はナシで、

絶対にあきらめないゼッケン41番、
松永選手は予選を走り始めます。




続きは次回の第四章をお楽しみに。


※ 鈴鹿のピットはペット持ち込み禁止です。
      ヘビっぽいのは、林さんの妹です。ペットではなく、応援団です。

PRO-TEC名古屋北
柴田 典生