いきなりですが、YouTubeの鈴鹿公式チャンネルで、レース開催日は1日中ライブ配信をしているのをご存じでしょうか?

サンデーレース第2戦もしっかりアナウンサー付きで配信されており、当チームの松永選手が追い上げ走行中の姿をアナウンサーさんが、「松永劇場  」と表現してくれました。

その「松永劇場  」、始まりは5月13日、雨の鈴鹿で大転倒したところからがスタートです。
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4月後半になり、松永選手はマシンと共に絶好調
例の新しいブレーキも最高のフィーリングで、BEAMSさんのNEWマフラーも装着しました。(注1)
体感でハッキリとパワーも上がり、明らかにタイムも縮まる気配です。
5月に入り、NEWカラーのカウルやツナギ、チームウェアやレースクィーンの衣装も完成して準備は万端です。

そんな絶好調の中、さらに練習するために13日の雨の日、鈴鹿で激しく転倒しました。
デグナーで転び、メーターやカウルがステーごと吹っ飛んで無くなり、
右のハンドルバーが折れ、千切れるレベルの転倒です。(注2)
( マシンが縦に転がって行くのが見えた。 ※本人談 )

転倒当日に店までマシンを持ってきてくれたので、
「23日までに直して欲しい。」という希望も「10日もあれば楽勝楽勝。」と、
タカをくくっていたのが店側の歯車の狂い始めです。

いざ修理の段取りを始めてみると・・・

在庫があり、即納のハズの部品がなぜか来ない
↑ 配送業者の誤配ミス

6日で到着予定の部品が、7日たっても発送さえされていない
↑ 部品業者側の受注処理ミス

ようやく到着した部品が使えない
↑ 単なる不良品

ちなみに全部、違うメーカーや部品業者の話です。
結局、必要な部品が全てそろったのは、22日の夕方でした。(注3)

当然、突貫修理の開始です。
なにせ引き渡しの約束は明日ですから・・・。
働き方改革なんて完全無視の時間帯まで、「昭和仕込みのブラック体質、なめんなよ。」って感じですわ。

それでも何とかカタチにし、無事に23日中には松永さんにお渡しいたしました。

ただしレーサーならではの事情、「試乗しての作動確認ナシ。」です。
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松永劇場の第一章はここまでです。
次回の第二章に乞うご期待

注1) BEAMSさんの新作、レース専用品です。
注2) 本人は「R1が弱い。」と言っておりますが、明らかに間違った認識です。
注3) 普段はあり得ません。99%の部品が予定通り到着しますので、ご安心ください。



PRO-TEC名古屋北
柴田 典生