皆さんは連休終わりですが、当店は月曜日までお休みです。  
貴重な連休も無事に無事故で終了。  のハズ・・・

各スタッフから、ツーリングに行った社長からも緊急電話が一本も掛かってこないから、無事のハズ


さてと、「握ったら握った分だけ効くって言うけど、そんなの全部一緒じゃん。」編です。

昔から良いブレーキを褒める時に使われる、ド 定番のワードですね。
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「握ったら握った分だけ効く。」

当然です。あなたの疑問は当然です。
その通り 全部のブレーキが握ると効くように作られております。

しかし本来はこの言葉の意味、「効くの範囲」が、ちゃんと指定されています。

それは 「前輪タイヤのスリップ率 8%ぐらいから、25%ぐらいまでの範囲内での「効く。」

意味が分かりませんよね。では、もっと具体的にお話しましょう。

スリップ率0%は、車体速度 = 車輪速度です。
すなわち、 タイヤが一切滑ることなく、路面を転がっている状態です。

一方、スリップ率100%は、車体速度があるのに、車輪速度がゼロになっている状態です。
つまり、タイヤが完全にロックしていることです。
(後は自分でググってください。 )

公道用タイヤは、スリップ率10%ぐらいが最高に路面とグリップしていて、バイクを加減速させます。
(ちょっとだけ滑っている状態です。)

例えば普通に60km/hで走行していて、交差点で停止するために安全に余裕を持って止まる。
山道を快適にツーリング中、カーブに合わせて少しスピードを落とす。
そんなブレーキングのスリップ率は0~3%ぐらいであり、どんなブレーキシステムでも差はありません。

肝心なのはそこからです。
5~10%の範囲を使うのが、公道スポーツ走行中のブレーキング。
バイクの場合は10%を超えたぐらいからABSが作動し始めますので、この10%前後がコントロールできるブレーキは、「良いブレーキ」と呼ばれます。

サーキットではABSを外してありますので、10%を超えるコントロールをする事が前提となります。
スリックタイヤならスリップ率、12~20%ぐらいを使いこなします。


公道でもサーキットでも、「コントロールする。」ということは単にレバーを握って効かせるだけでなく、離し緩める事ができないと、「コントロールしている。」とは言えません。

「前輪タイヤの最高グリップ点を感じながらレバーを握ったり、緩める事ができる。」
それが「握れば握った分だけ効く。」と呼ばれるブレーキですな。

そしてソレを高速域 & 高負荷で実現するには、キャリパーの剛性と精度は不可欠になるのです。
(ようやく・・・、ようやく前記事と話がつながった。)

制動力が強い ≠  良いブレーキ という理由はコレですわ。


たまにレース中、映像でハッキリ分かるぐらい前後タイヤを滑らせっぱなしでコーナーに進入してくるツワモノが居ますが、あれが大体25%ぐらいの状態ですな・・・。
ライダー本人はあの状態でも、コントロールしてワザとやっているのです。
ただアレをレース終盤のスリ減ったタイヤで、時速300km/hから、ライバルに並ぶためにベストラインを外れているのを忘れて、コーナー途中に気合だけで帳尻合わせしようとするから、吹っ飛ぶだけです・・・。 

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「50%でも余裕っす。   ヤツの前に出れるなら、300km から100%でも行きます
過去には、そんな例外もいましたね・・・。 

オモチャみたいな電子制御で、センサーは自分の尻の時代の話です。



長い長い、どっかに書いてあるようで書かれていないブレーキの話はこれで終了です。
明日からはお仕事です。

8日の火曜日、朝10時から通常営業となりますので、ご来店をお待ちしております。

PRO-TEC名古屋北 柴田 典生