今回は本題とソフト路線に戻ってレースのお話で行きましょう。
車検やブリーフィングも無事終わり、「後は走るだけ。」からです。

先ずは予選ですが、実はあまりネタがない。
各ライダーは、おおよその自分のベストタイムをすでに知っています。
無理して転んだら元も子もありませんので、いつも通り走って目標タイムを目指すだけ。
また30分の予選時間では、マシンの大きなセッティング変更もできませんし、当チームの松永選手の普段のタイムからすると、始まってしまえば「ほどほどに頑張るのみ」です。
まぁ実際サンデーレースのこのクラスだと、よっぽどの事がない限り予選落ちはありませんし・・・。

2015r1meter















さっさと決勝レースのお話なんですが、この第4戦はご存じのとおり、松永選手が2位に入ったレースです。
以前にも紹介いたしましたが、たまたま3位の方がユーチューブにてUPしていただいておりますので、レース運びの解説はいたしません。

https://www.youtube.com/watch?v=dldBoopuhmo

せっかくだからこの動画、ちょっと違う見方をしてみましょう。

しっかりメーターが写っていますので、そこに注目してみます。
先ずはスタートですが、撮影者の方はYZF-R1でローンチコントロールを使用しています。
このシステム、R1に限らず他メーカーさんも純正採用されていますが、実戦ではあまり使うライダーさんはいません。やはり松永選手も使っていません。
理由は一つ、「手でクラッチミートした方が、速くスタートできるから。」です。
純正システムだと実際には、加速が遅いか or 前輪が浮きすぎてしまうか、どっちかになる事がほとんどです。
グっとレベルの高いシステムだと使った方が速いのでしょうが、純正レベルだとあまり使えないのです。

次に走行中はこの東コース、ストレート以外ほとんど3速しか使いません。前走者を抜くポイントもあまり無いコースです。
走っているライダーは必死ですが、外から見ている限りは今イチ凄さが伝わらないコースなのは残念無念。

ただタコメーターを見ると非常に勉強になりますよ。サンデーで3位に入れるライダーの、ブレーキングやアクセルONのタイミングがバッチリ分かります。
特にS字のライン取りには注目してください。コーナーのどの時点でアクセルを閉じ、いつバイクの向きが変わりアクセルを開けているのかが分かりやすいです。

この動画のマシンのメインストレート、よく見るとコントロールラインの結構手前で6速に入っています。前走の松永選手は、まだ5速で引っ張っている時点で6速に入れています。
そのためストレートエンド手前で伸びきってしまい、松永選手に近づけません。
ライダーさんの腕は十分速いのに、ちょっと勿体ない感じ・・・。

171112gp_rd18_008













皆さんはMotoGPや8耐のオンボードカメラは見る機会はあるとは思いますが、彼らワークスライダーの走りは余りにもレベルが高すぎて、参考にするのには無理があります。

この3位のライダーの方ぐらい、「普通の人達の中では速い人。」の映像だと、理解しやすく参考になります。

次回は決勝レース後のお話かな・・・?

1月末までに時系列が追い付かないと、今年の話がUPできない
ちょっと急ぎます。

提供はPRO-TEC名古屋北 柴田 典生でした。