前回の続きでタイヤのお話をもう一回・・・。


タイヤのお話で一番大事な事、初心者プライベーターの当チームは、何を選ぶべきか?


サーキット速い人、速く走らせている人に「どのメーカーのタイヤが良いか?」と聞くと、
高確率で「何でも良いんじゃない?・・・そんな事より、とりあえず走れば?」
という返答が返ってきます。

あの人達は、私達の事が嫌いでそんな冷たく答えている訳ではありません。
その返答は「正解」なのです。
れっきとしたアドバイスなのです。


JSB1000クラスに出場する場合、装着ホイールがレギュレーションに合致してさえいれば、そのホイールにどんなタイヤを履かすかは基本自由です。
現実的にありえないサイズとかの話は抜きで、スリックタイヤでも公道用溝有タイヤでも何でもアリです。


これがプライベーターを悩ませます。

現在のJSB1000では代表的なメーカーはブリヂストンさん、ダンロップさん、ピレリーさん。
今はミシュランさんとかは少数派ですね。

どんなタイヤでも良いと言っても、実際にはほとんどの方がレース用のスリックタイヤを選びます。


で、問題の初心者プライベーターにはどれが良いのか?


これは現在、他チームの実際に履いて走っているライダーに、聞けば聞くほどわからなくなります。
ライダーのタイム、マシンの仕上がりレベルによって、皆さんの言う事が違います。

同じタイヤでも2分15秒で走る人と、2分25秒で走っている人の評価は大きく違います。
25秒のライダーが「全然ダメ」というタイヤを、18秒のライダーが逆に「とっても良い」と、評価が逆転する事もザラです。

ですので自分が求めるレベルによって、聞く相手を選ばないといけません。

初心者が、いきなり2分10秒台で走っているライダーに聞いてもまったく参考になりません。
まず腕が違います・・・。
さらに彼らが履いているタイヤは、一般市販品とはちょっと違うタイヤである事も多々・・・。


自分のレベルによっては、公道用のハイグリップタイヤを選んだ方が、
結果的にタイムも上がる事もあります。


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さらにお金も大事な問題です。

1年間で何本も何セットも使うレース用タイヤ代金は、
プライベーターにとっては大変高額ですので、
価格を無視する訳にはいきません。
タイヤはレース用に係わらず、全て「オープン価格」が基本です。
各チームサポート絡みのお話が、さらにオープン価格に拍車をかけ、
「実売価格がまったく不明。」となります。

他のライダーさんに聞いても特にお金の話は、
なかなか本当の話を教えてくれません・・・。
(契約上、言えない。の方が正しいかもね。

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当チームのように、初めて作製のYZF-R1レーサーで、
ライダー自身もR1に乗るのは初めてで、
判断基準の一つとなるタイムも、まだ不明。


こうなると、タイヤの相談を受けてただいた速いライダーさん達も、

「何をどう説明、教えていいのか分からん?。とりあえずタイムを出して。」
「まともなタイムが出ないなら、先ずは練習して乗れるようになったら、相談に来て!」
と、答えるしかありません。

結局は冒頭の、「とりあえず走れば?」となってしまうのです。


という訳で、当チームも「とりあえず走ります。」
そして「全部、実際に試してみます。

まぁ、そのうちに「今の自分にとって一番のタイヤ。」は決まるでしょう。

先ずは今回、9月10日のレースはピレリーさんのタイヤで出場します。
さて結果はいかに?

焦らず、基本に忠実に。
タイヤやレースに限らず、何事も基本と実践が大事です。


提供はPRO-TEC名古屋北 柴田 でした。